【フィリピン留学のリアル】フィリピン留学、意味があるの?最新情報からデメリットを大公開!

公開日:2024-7-23 更新日: 2024-10-05

コストパフォーマンスが良く、欧米圏の留学に比べ気軽に行くことができる人気の留学先として近年人気が高まる「フィリピン留学」

フィリピン留学は年々人気が高まっており、地域ごとに多くの語学学校が存在します。世界的に知られるリゾート地として様々なアクティビティも充実しており、英語力向上とリフレッシュの両方を楽しむことができるため、理想的な留学生活をイメージする人も多いでしょう。

コロナウイルスによる規制が世界的に緩和されている昨今「今年こそはフィリピンへ留学に行きたい!」と検討している方は多いのではないでしょうか。

「欧米留学に比べてコストが低い分、一番大事な『英語力』が伸びるのか心配…」

「治安面を含めて、フィリピンを留学先に選んで質の良い留学生活を送ることはできるの?」

「『コスパが良い』『気軽に行ける』『TOEICが〇点も伸びた!』などといった良い口コミだけではなく、本当のデメリットを知りたい」

コスパが良い分本当に結果が出るのか、犯罪が多発するイメージのあるフィリピンで安心して留学生活を送ることができるのか、フィリピンが初めての方にとって不安要素はたくさんありますよね。

そこで今回は「費用」「レッスン内容(プログラム)」「学校」「衣食住」「治安」の5つから見た「フィリピン留学のデメリット」を包み隠さずにお伝えしようと思います。

そして「フィリピン留学、意味があるの?」と悩む方に向けて「フィリピン留学を心の底からオススメしたい人」の特徴を紹介します。

最新情報を踏まえたうえで「フィリピン留学のリアル」を皆様にお届けします。

目次[開く]

費用

お金についての色々

実はコスパが悪い?!フィリピンの物価

何となくフィリピンを始めとした、アジア圏内の物価は日本に比べると安いイメージが大きいのではないでしょうか。

道端の露店や地元民が訪れるような小さなレストランでは、1,000円もあればかなりのごちそうを食べられますが、都心部の大きめのレストランやショッピングモールでは日本とさほど変わらない物価となっているのが現状です。

日本人に聞き馴染みのあるような大手ファストフード店や外国資本のカフェ、ホテルのレストランなどで外食をする場合は、日本と値段が大差ないと考えておきましょう。

食事が提供される学校がほとんどですが、毎日のようにカフェに行ったり外食を繰り返していると「気付けば日本にいるよりもお金を使ってしまった」ということにもなり兼ねないので、注意が必要です。

短期留学のコスパが悪い

圧倒的なコスパの良さで知られるフィリピン留学ですが、日本で支払いが必要な費用とフィリピン到着後に支払いする費用に分かれており、留学期間に関わらず必要なSSPなどは例え1週間の留学であっても必要となります。

また航空券代金は留学期間に関わらず一律となるため4週未満の短期留学のコスパはあまり良いとは言えません。

※当然ながら留学期間が長ければ長いほど英語力の向上も見込めます。フィリピン留学で実用的な英語力が身に付くのはおよそ3カ月と言われていますので予算や予定を調整したうえで可能な限り長期の留学をお勧めします。

学校

校舎の様子

フィリピン人の講師は「ネイティブ」ではない

フィリピンでは英語が公用語として使用されていますが、それが国民の第一言語ではないため、ネイティブスピーカーとは異なる特徴を持っています。

フィリピン人講師の話す英語は、発音や話す速度、スラングの使用においてネイティブスピーカーとは異なる特徴があります。

フィリピン人の話す英語は比較的ゆっくりで明瞭なため、聞き取りやすく、学びやすいと感じる人が多いため、英語初心者にとってはフィリピン人の講師から学ぶ英語の方が分かりやすいと感じる方も多いです。

ただし、既に英語上級者レベルの方にとっては、一部の学校では内容が物足りないと感じる場合があるので、見極めが必要です。

英語人口の80%は非ネイティブ

世界の英語人口は17.5億人といわれており、その内ネイティブは3.9億人しかいません。

帰国子女でもない日本人がネイティブ同等の英語力を身につけるためには相当な努力と膨大な時間を要します。

英語人口の80%は非ネイティブなのですから必要以上にネイティブの英語に執着する必要はないとも言えます。

講師の質にばらつきがある場合も

フィリピンはアジア地域において、英語が堪能な国として知られています。

夏季休暇や冬季休暇などの繁忙期には、普段学校にいる講師に加え、臨時の講師を多く採用する場合があります。そのため講師の質にばらつきが生じ、未経験や経験が浅い若手講師が授業を担当することも少なくありません。

結果的に思っていたよりも授業のスピードが遅かったり教え方が分かりづらく「英語力が伸びなかった」ということもあります。

「国際色豊か」と謳っていてもアジア人がほとんど

フィリピンの語学学校では主に日本、韓国、台湾からの学生が多く、ヨーロッパやその他地域からの学生はほとんど見られません。

多様な文化の中で英語を学びたいと考えている方や、世界各国の友人を作ることを留学の目標としている方にとっては、フィリピンではなく欧米の留学先が適しているかもしれません。

欧米圏の語学学校では、初級レベルのクラスはセブ島と同じくアジア出身の学生が多いですが、中級以上のクラスでは欧米出身の学生が増える傾向があります。

このため、自分の英語のスキルに応じて留学先を選ぶことが大切です。英語初心者でも、積極的に異文化を経験したい方は、欧米留学を選択肢の視野に入れてみることも良いでしょう。

門限や規則が厳しい

学校は大きく分けて「自由型」「セミスパルタ型」「スパルタ型」の3種類に分類されており、提供される宿泊施設の門限は、それぞれの学校の型によって異なります。

自由型の場合、基本的に門限や規則はありませんが、セミスパルタ型・スパルタ型になると、門限が設定されていたり、日によっては外出が禁止される場合もあるため、放課後や休日に外出してリフレッシュしたい方には窮屈に感じるかもしれません。

ホテルやコンドミニアムの場合、自由度が高く学校内での規則のみとなるので、学校の宿泊施設に比べると自由度はかなり高くなります。

語学学校によっては「English Only Policy(EOP)」というルールが採用されており、学生は母国語を使用することが禁止されています。ルールの実施度合いは、学校によって差があるので確認が必要です。

学校が提供する宿泊施設で規則を破ると、追加の宿題が課されたり、最悪の場合退学となることもあります。

各学校の門限や規則について、自身の認識と間違いがないかを事前にしっかり確認しておきましょう。

生徒間の「学習」に対して温度差がある場合も

留学生の英語学習に対する熱意は人それぞれです。

フィリピンは世界的なリゾート地として知られる美しいビーチや、年間を通して暖かい気候であることから、日常では体験できないような魅力的なアクティビティが豊富にあります。

英語を学ぶことを休暇のように捉えて、リラックスを優先する学生もいれば、今後のキャリアのために、集中して学習に取り組みたいと考える学生もいます。

後者タイプの学生が、遊びを優先する他の学生に囲まれてしまうと、ついつい遊びに興じてしまったり、学習に専念できない状況を作り出してしまう可能性もあります。

インターネットが遅い・繋がらない

語学学校では無料Wi-Fiが提供されていますが、接続速度にはまだまだ課題があります。

特に、昼休みや放課後から夜間にかけては多くの留学生が同時にインターネットを利用するため、通信速度がかなり遅くなりがちです。

悪天候時にはWi-Fi接続が不安定になり、使用できない場合もあります。

そのため、フィリピンに滞在している間は現地のSIMとWi-Fiを併用したり、語学学校よりも通信速度が速い高級ホテルやカフェのWi-Fiを利用することをオススメします。

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衣食住・生活

ビュッフェにて食事を受け取る学生の様子

汗をかきやすく着替えが必要

フィリピンは1年を通して平均気温が27℃以上と、常夏の国です。日本でいうところの真夏をイメージすると良いでしょう。

日中を通して降り注ぐ日差しと高気温による蒸し暑さで、どうしても汗をかいてしまいます。

そのため、気軽に着替えられるかさばらないTシャツなどを余分に持っていくことをオススメします。

フィリピンの代表的なショッピングモールであるSMシティなどでは、日本人に馴染みのある「ユニクロ」なども店舗が入っているので、行きの荷物を極力減らしたい方は現地で購入するのも良いでしょう。

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虫が多く長袖が必要

フィリピンは温暖気候のため、日本に比べるとやはり虫たちが活発に生息しています。

中でも注意が必要なのは、日本でも夏になると多くの人々を悩ませる「蚊」です。

フィリピンを含む東南アジアの蚊に刺されると、「デング熱」や「マラリア」などの恐ろしい病気に感染する恐れがあります。蚊が原因でなんと年間に72万5000人もの命が失われているという恐ろしいデータもあります。

ただし、フィリピンにいる蚊の全てがデング熱ウイルスを有する訳ではなく、感染することは極めて稀なのですが、念のため緑の多い場所へ出かける時などは、長袖のパーカーや長ズボンを着用しておくと安心です。

日中外出時に長袖・長ズボンを着用していると熱中症になってしまう可能性もあるので、こまめな水分補給も忘れないようにしましょう。

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食事が口に合わない

語学学校の授業料には通常、一日朝・昼・晩の三食が含まれていますが、提供される食事全てが自分の口に合うとは限りません。

学校によっては、日本系と韓国系に分かれており、それぞれが自国の料理を基本にしつつ、ローカルな食文化を取り入れたメニューを提供しています。

しかし、フィリピン人が調理するため、フィリピン料理の特徴である「脂っこい・しょっぱい・甘い味付け」がベースとなった、見た目の期待とは異なる味わいになることもあります。

すべての学校が高品質な食事を提供しているわけではないため、自分で味を調整できるように、ふりかけやインスタント食品を多めに持参することをオススメします。

ウォーターサーバーまたは購入した水以外を使用すると、お腹を壊す原因に

留学生の間で食べ物や環境の変化による健康問題が頻発しています。

日本では飲料水として水道水をそのまま利用できますが、フィリピンでの水道水は飲む前に必ず沸かす必要があります。

特に消化器系が弱い人にとっては、少量の水道水でさえお腹の不調を引き起こすことがあるので、前提として水道水を飲料水利用は絶対に避け、歯磨きや飲み水にはペットボトルの水やウォーターサーバーの水を使用する事をお勧めします。

日本人以外の相部屋の場合、文化の違いでストレスになる

留学費用が圧倒的に抑えられることで知られる「相部屋」

日本人以外のルームメイトだった場合、文化や生活スタイルが異なることからストレスに感じてしまう学生が多々います。

例として挙げると、トイレやシャワーといった衛生的な部分で、マナーが悪い場合があります。

相部屋のルームメイトに関しては、運もありますが、細かいことを気にしすぎず過ごすことが大切になります。

相部屋についてはこちら

衛生面が悪い施設もある

空港やショッピングモール、語学学校、一部の高級ホテルを除く多くの公共の場では、街中でゴミが散見されるなどの不衛生な状況が目立ちます。

舗装されていない道や損傷した下水溝が目に付くことも少なくありません。屋外での排泄や生ごみを直接下水に捨てる行為もフィリピン滞在中には頻繁に見られ、場所によっては強い悪臭が問題となっています。

ローカル地域でトイレに行った場合、水洗ではなくトイレのそばに置いてあるゴミ箱に紙を入れるスタイルのトイレもたくさんあります。

比較的どこへ行っても、綺麗な水洗トイレが多い日本で暮らしている私たちにとって、衛生問題はカルチャーショックを受けてしまうでしょう。

野良犬に注意

フィリピン全体で野良犬の存在は一般的で、都心部のマニラやセブでも例外ではありません。日本では以前は野良犬を見かけることがありましたが、今はほとんど見られません。

野良犬は主に飲食店、ショッピングモール、民家の近くで見られ、人々が残した食べ物を摂取して生活しています。

見た目は可愛らしく、犬好きにとっては触れあってみたいと感じるかもしれませんが、衛生的ではない環境で育っているため、直接触れると感染症を引き起こす危険があります。

道端で野良犬を見かけても、近づきすぎないようにしましょう。

野良犬(狂犬病について)はこちら

治安

フィリピンの夜景

軽犯罪が多発している

フィリピン全国で年間約47.5万件の犯罪が記録されており、そのほとんどが命には関わないものですが、留学中の学生が遭遇する可能性のある犯罪には、スリや置き引き、ぼったくり、トランプ詐欺、睡眠薬を使った強盗などがあります。

日本の公共の場で一般的な、貴重品を置いて席を確保する行為や開いたバッグを使用する習慣は、フィリピンでは犯罪の標的になり得るためやめておきましょう。

門限の緩い学校に通う学生は夜の遊びに興じることが多くなりますが、夜間は昼間に比べ特に危険が増すため、飲酒による判断力の低下には十分警戒することが求められます。

以下はフィリピンの中でも、特に治安が悪いとされるエリアになります。

  • コロンストリート
  • カルボンマーケット
  • マンゴーストリート

セブ島の観光ガイドに載るほどの有名スポットが密集するこのエリアには、食品からアパレル商品まで何でも揃う市場や、多くの人々が訪れる世界遺産に登録されている教会もあります。

観光客と同様に多くの地元住民も訪れるため、常に活気に満ちていますが、その人ごみを利用したスリやバッグのひったくりを行う犯罪者も多く潜んでいます。

また、この地域ではストリートチルドレンによる犯罪にも注意が必要です。

運転マナーが悪い

フィリピン、特にセブ島での移動手段にはタクシー、ジプニー、バイクタクシー、トライシクルがありますが、これらを運転するドライバーの中には運転マナーが良くない人が多くいます。

フィリピン人は一般に温和な印象を持たれがちですが、運転時には急ぎ足で、しばしば交通ルールを守らないことがあります。

さらに、遅い車を追い越す際に反対車線に進出するドライバーも珍しくなく、乗り物酔いに悩む方は、酔い止め薬を事前に用意すると良いでしょう。

フィリピン留学をオススメしたい人の特徴

海で学生たちが仲間と遊ぶ様子
  • 留学・生活費用を抑えたい方
  • 短期間で集中的に学習したい方
  • スピーキング力を向上したい方
  • 英語初心者~中級者の方
  • ワーホリや欧米への二か国留学を検討している方

フィリピン留学は、基本的に中学レベルの英語初心者から中級者にオススメです。

フィリピン人講師の英語は日本人にとって聞き取りやすく、社会人の初学者でも気軽に学べる環境です。親子での留学も可能な学校が多く、親子留学にもピッタリです。

通常、一日の授業は約8時間で、マンツーマンとグループの両方のクラス形式で集中して学習ができます。スパルタ式の学校では、授業時間以外にもテストや自習時間が設けられ、平日の外出が制限される厳しい校則が特徴です。

語学学校では、食事の提供や部屋の掃除、洗濯など生活面のサポートが充実しているため、学生は英語学習に集中できる環境が整っています。

また、フィリピン人の明るくフレンドリーな性格が、英語を話すことへの抵抗感を減らし、自信を持ってスピーキングスキルを伸ばす助けとなります。

フィリピン人講師は、生徒が理解しやすいようにゆっくりと明瞭に話し、温かくサポートしてくれるため、スピーキングの練習にはもってこいの場所です。

フィリピンでの留学は、ネイティブスピーカーの速い話速や複雑な表現が初めての学生にとって困難を感じさせる欧米の語学学校とは異なり、段階的に英語力を高める初めの良いステップになるでしょう。

まとめ

まとめ

以上「フィリピン留学って意味があるの?」と悩む方に向けた、フィリピン留学のリアルとオススメしたい人の特徴をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。

留学に行った後「こんなはずではなかった…!」と後悔しないために、気になる点は納得がいくまで、学校やエージェントに確認しましょう。

これまでたくさんのデメリットをお伝えしてきましたが、フィリピン留学は全体を通して「コスパが良く・短期間で集中的に英語力を伸ばせる」素晴らしい留学先です。

ぜひご自身の思い描く理想の留学となるように、この記事を参考に検討してみてください。

この記事を書いた人

宮川稔基

セブ島留学マスター代表

2008年に28才で会社設立。フィリピン留学専門エージェント「セブ島留学マスター」の運営を中心に、旅行会社や国内留学事業、Web制作事業、通販サイトなども運営。

長年フィリピンに精通していますので留学相談に限らず何でも相談してください。フットサルとキャンプ釣りなどアウトドア全般が好きです。

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