新型コロナウイルスの影響で入国ができなかったフィリピンですが2022年3月より2年ぶりに旅行やセブ留学ができるようになりましたね。
今後フィリピンへ出張や旅行・留学で訪れる際に、知っておくべき情報の一つがチップ文化です。
日本ではあまり馴染みがないので、どのような場面でチップが必要なのか、どのくらいの金額が相場なのか分かりづらいですよね。
そこで今回は、そんなフィリピンでのチップ文化について詳しくご紹介したいと思います。
旅先で快適に充実した時間を過ごすために、きちんと渡航先の情報を頭に入れておきましょう。
フィリピンでチップを払うのは義務ではない
実はフィリピンでは、チップ文化はそこまで強く根付いているものではありません。現地の人が払うこともあまり見られないので、必ず渡すべきというわけではありません。
チップは本来『サービスに対する任意の支払い』という意味で使われているので、受けたサービスに対して自分が相当であると思う額を支払うのがマナーです。
日本では習慣のせいかサービスは無料・受けて当たり前と考えてしまいがちですが、海外、特に高級ホテル等ではサービスはあくまで有料なのです。
また、海外ではチップは労働賃金の一つとしてみなされ、給与の一部として組み込まれているものとして設定されており、その主たる収入はチップとなっています。
正規料金以外のお金を払うとなんだか損した気分になりますが、上記のようにチップの仕組みを理解していると少しは納得できるのではないでしょうか。
しかし、前述した通りフィリピンはチップにそこまでうるさくない国なので、渡すのが義務というわけではありません。
例えばお店によってはあらかじめサービス料として上乗せされているような場合もあるので、その時々の状況で判断するのがベターです。
そしてチップを場合は大きな額を渡す必要はなく、基本的に20〜50ペソ程度で十分と考えてよいでしょう。
その時のお釣りであったり、サービスに対する満足度に対して額を増やしたりするのも自由なので、臨機応変に対応しましょう。
フィリピンのチップの相場と渡し方
では、フィリピンでチップを支払うべきシーンやその金額、支払い方法について、それぞれ場面別にご紹介したいと思います。
レストラン
フィリピンのレストランでは、会計にサービス料として10%の料金が含まれていることが多いです。
支払いの際におつりが出て、そのおつりが20〜50ペソほどならチップとして受け取ってもらうのがよいでしょう。その際は『keep the change』と言えば大丈夫です。
なお一般的には、高級なレストランに行った際には、サービスの質に関わらず会計の20%の額のチップを払うべきとされています。
前述したようにサービス料として上乗せされている場合もあるので、チップの2重支払いを避けるためにもレシートはきちんと見直しておきましょう。
また上記以外の渡し方として、支払いに使用したトレーや机の上に20〜50ペソほどのチップを置いていくのもおすすめです。
ホテル
ホテルでのチップは大きく分けて2つの場面が想定されます。
1つは部屋を清掃してくれる方へのピローチップです。
ピローチップは、ベッドを快適に整え室内を清潔に整えてくれる気持ちのよい仕事ぶりに対して、毎朝枕元に置いて伝える感謝のメッセージ代わりです。
特に5ツ星以上のラグジュアリーホテルでは、国や地域関係なくピローチップはマストと心得ておきましょう。
また、荷物を運んでくれるポーターへもチップを渡すとベターです。ポーター、ピローチップともに20〜50ペソほどが相場になります。
タクシー
基本は『Grab』という、日本でいうUberのようなタクシー配車サービスを利用すると、タクシーを探す手間やぼったくりに遭う心配がなく安心です。
その場合、少額のお釣りをチップとして支払うとよいでしょう。遠方の場合、20〜50ペソほどが相場になります。
また、タクシーを探そうとしていると、たまに現地の方がタクシーを拾ってくれることがあります。彼らは純粋な善意ではなく、実はチップ目当てでタクシーを捕まえているので、感謝の気持ちとして20ペソほど手渡すといいでしょう。
スパ
スパは基本的にコースを選択して前払いで施術を受けることが多く、施術を終えてからチップを求めるお店がメジャーです。
マッサージなどの施術を受けた後、お茶やジュースを頂けるサービスがあるので、その運ばれてきたトレーの上や、準備されている袋などに20〜50ペソほど包んで渡すのがよいでしょう。
ツアーガイド
ツアー旅行で同行してくれるガイドさんには、満足度に応じて20〜100ペソをガイドが終わった時に直接支払います。
ツアー時間が丸一日かかるような大型のツアーガイドであればあるほど、気持ち程度多めに渡してあげるのがよいでしょう。
ヘアサロン
フィリピンのヘアサロンは100〜200ペソと、お得にカットできるところが多いです。チップを払っている人は少ないですが、もし渡したければカット後に満足度に応じて、会計に上乗せして20〜50ペソを手渡ししましょう。
お店によってはカウンターの横にメールボックスと封筒が設けてあり、その封筒に自分の名前と担当してくれた美容師の名前を書き、チップを入れて投函するなんていうかわいいシステムがある美容室もあるみたいです。
小銭はたくさん用意しておこう
フィリピンで気をつけなければいけないことが、細かいお金を準備しておく必要があることです。
500ペソ紙幣や1000ペソ紙幣はあまりお店側から好まれず、必ずといっていいほど『細かいお金ある?』と聞かれます。場合によっては会計時におつりがないと受け取ってもらえないことがあります。
特に1000ペソ紙幣は、ショッピングモールに入ってるブティックや大型スーパーマーケットなど、限られた場所でしか使えないことが多いので、常に100ペソ以下の細かい紙幣やコインを十分に準備しておきましょう。
常に小銭を切らさないためのコツとして、両替時に1000ペソ紙幣や500ペソ紙幣が含まれていた際に、大きい紙幣を差し出して『 Can you change to smaller bill?』(細かい金額に両替をしてください)といい、小さい金額に両替してもらうこと等があげられます。
まとめ
フィリピンでは、欧米諸国に比べてチップ文化がそこまで深く根付いているものではありませんが、チップを渡すべき場面に遭遇することは多々あります。
受けたサービスに対しての心付けという仕組みさえ理解していれば、海外で過ごす中でチップを渡すべきか否か悩む場面は少なくなりますよね。チップ文化をよく理解して、現地での観光や留学生活を快適に過ごしましょう。
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