更新日: 2024-11-01
こちらの記事ではセブ島留学やフィリピン旅行を計画している方へ、航空券の選び方から、ピークシーズンとオフシーズンの違い、さらには運行している航空会社の特徴まで、セブ島への旅行を計画する際に知っておくべき重要な情報を網羅的に解説しています。
15年以上の年間5,000名近くのお客様にご利用頂いているフィリピン専門の旅行会社の運営実績を持つ「セブ島留学マスター」が、費用を抑えつつトラブルを避けるための航空券手配のノウハウを共有します。
まず航空券を安く抑える方法について解説をします。
留学費用や旅行代金を最も抑える一番の方法はエージェント選びや旅行会社選びではなくいかに最適なタイミングで航空券を早く手配するかが最も重要であることを知っておきましょう。
2024年時点の相場ではセブ島行きの航空券は5万円~20万ほどですので最大で15万ほど費用は変わってくることとなります。
基本的には早ければ早いほど航空券は安く購入でき、フルキャリアの場合は1年前、LCCの場合は1年以上前から予約することができます。
前述の通り、航空券代金を最も安く購入する方はなるべく早く購入する。という事ではありますが、時期によっては多少条件が異なります。
ピークシーズンは年末年始、春休み(大学生の春休みの1月後半から3月中旬、3月下旬から4月初旬)、夏休み(7月下旬から9月中旬)、お盆(8月10日~8月16日)、ゴールデンウィーク、こちらの時期に留学や旅行期間が被る(行きもしくは帰りのいずれか)場合は、プロモーションの適用などは難しいため基本的には早ければ早いほど安く購入できます。よって出発から逆算して1年前~半年前までに手配するのが最も費用を抑える方法となります。
よく「もう少し待っていればもう少し値段は下がりますか?」と質問を頂くのですが、答えはノーです。
航空券の値段は予約が埋まればどんどん値上がりしていきます。ピークシーズンは少々値段が高くても完売する可能性が高いため、航空会社によっては予めベースの料金を引き上げたりしている事も多く、オフシーズンとは違い基本的には早ければ早いほど料金は安く、直前になればなるほど料金は高くなると考えてよいでしょう。
※近年の旺盛なインバウンド需要によってフィリピンの祝日に合わせての訪日を無視できなくなってきてます。
日本では祝日ではないがフィリピンのピーク、例えばフィリピン人の80%以上がカトリックですが、毎年3月から4月頃にホーリーウィーク(毎年日にちは変わる)という祝日があり、花見のシーズンにもなりますのでその近辺はかなり航空券の価格は高騰します。
上記のピークシーズンに被っていない場合は、出発及び帰国予定の半年前~2ヶ月ぐらい前まで比較的安く入手することができます。
また航空各社もオフシーズンに関しては定期的にプロモーションを行う事があるため、小まめに情報をチェックしておくのがよいでしょう。
現在、セブ島への直行便は成田からフルキャリアではフィリピン航空、LCCではエアアジア、セブパシフィック、2024年7月31日(※2024年10月27日に延期)から新たにユナイテッド航空が運航予定をしています。
コロナ前は関西空港、中部空港からそれぞれ直行便が運航をしていましたが、現在定期便の就航はありません。(※関西空港よりフィリピン航空が2024年7月から運航予定、無期限延期)
航空会社 | 便名 | 発着地 | 到着地 | 出発時間 | 到着時間 |
---|---|---|---|---|---|
フィリピン航空 | PR433 | 成田空港 | セブ・マクタン空港 | 14:00 | 18:30 |
セブパシフィック | 5J5063 | 成田空港 | セブ・マクタン空港 | 08:55 | 13:05 |
エアアジア | 5J5063 | 成田空港 | セブ・マクタン空港 | 20:00 | 00:20 |
ユナイテッド航空(2024年10月27日~) | UA032 | 成田空港 | セブ・マクタン空港 | 17:25 | 21:35 |
セブパシフィック(2024年10月15日~) | 5J5109 | 関西空港 | セブ・マクタン空港 | 09:00 | 12:45 |
フィリピン航空(2024年12月22日~) | PR409 | 関西空港 | セブ・マクタン空港 | 19:20 | 23:05 |
2022年3月以降、成田からフィリピン航空、セブパシフィックが定期運航を再開、エアアジアも2023年より定期便を運航していますが、成田へ新規就航予定のユナイテッド航空、関西から再開運航予定のフィリピン航空などはオンラインで予約販売を行っていても実際に運航するかは不明です。
特に関西空港のフィリピン航空は2年近く運航予定の直前でのフライトキャンセルを繰り返しています。そのためリスクを理解した上で手配をするようにしましょう。
乗り継ぎでセブ島まで運航している航空会社は、大韓航空(インチョン経由)、ジンエアー(インチョン経由)、フィリピン航空(マニラ経由)、セブパシフィック(マニラ経由)、エアアジア(マニラ経由)、キャセイパシフィック(香港経由)、中国東方航空(上海経由)などがお勧めです。
※マニラ経由の場合、セブパシフィック航空を除きターミナル移動が必要ですので事前に到着ターミナルと発着ターミナルの確認が必要です。
2024年3月では唯一のフルキャリアの航空会社となります。
但し、欠航や遅延などトラブルが比較的多い会社です。特に関西発着や中部発着の直行便に関しては運航予定→中止を頻繁に繰り返しているため注意が必要です。
関西空港からセブ島への直行便も2024年7月から運航再開予定でオンライン上では既に予約・購入が可能ではあるものの確実に運航するかどうかは分かりません。
また乗継便でセブへ行く場合、マニラの第1ターミナルに到着後は第2ターミナルへ移動が必要ですので注意しましょう。
無料預け入れ荷物が23kgを2個の合計46kgある点はメリットの一つです。
LCCではありますが比較的、遅延や欠航は少ない航空会社です。
またフィリピン国内線と国際線を合算した旅客市場のシェアは既にフラッグキャリアであるフィリピン航空を上回っており名実ともにフィリピンでナンバーワンの航空会社となっています。
LCC特有の融通の利かなさはありますが、費用面などを考慮し、セブ島行きの直行便では一番お勧めの航空会社です。
一応はフルキャリアですが、世間を騒がす航空会社として有名。採算性が取れない路線はさっさと撤退するため要注意です。
成田からセブ島への直行便フライトですが、厳密にはロサンゼルスから成田行きの乗客を乗せ、成田で乗客の入れ替えが行われる少し特殊な路線です。
セブへの直行便は就航開始が再三延期になり2024年10月27日よりやっと運航を開始した路線のため定期運航として今後も運航をするかは不明です。
プロモーションではLCC並みの低価格を販売していますが、フィリピン航空やセブパシフィックと比較した場合はやや不安な点が残る航空会社です。
遅延、欠航が多くセブ留学では旅行会社視点では最もお勧めしたくない航空会社です。一部の語学学校ではエアアジアの利用を非推奨としています。
上記に挙げた遅延、欠航に加え、出発予定時刻の何時間も前に運航する事もある今までの常識では考えられない型破りの航空会社です。
実際に当社のスタッフがチェックイン時に渡されたボーディングパスの搭乗時間通りに搭乗ゲートに行くと既に飛行機は飛び去っていた、という例があります。
日本出発時は日本語でアナウンスされますが、勿論セブではこういった搭乗時間の変更も全て英語です。
海外旅行に慣れていない方、英語力に自信がない方はよく考えて判断することをお勧めします。
現在、オンラインでも海外航空券は簡単に入手することができるようになりましたが、”買うのは簡単だけど何かあった(遅延・欠航・ストライキ)時が大変で不慣れな人はかなり大変”という事を予め理解しておきましょう。
自己手配ではどうしようもできない、具体的なトラブルが発生した例としては2020年の3月20日に新型コロナウイルスの影響によりフィリピン政府が突如として外国人の入国を認めない事がありました。
これにより航空各社はオンラインでの販売や変更手続きを緊急ストップし、外出制限がある中で航空会社のオフィスに直接出向き航空券の手続きを行うようにとアナウンスをしたため、多く留学生が日本へ帰国できないという最悪の事態が発生しました。
このような場合に活躍するのが旅行会社です。ほとんどの旅行会社はWEBサイトではなく航空会社と直接繋ぐGDSという専用端末を利用しており当社でも上記のような緊急時であっても希望通りすぐに日本へ帰国するフライトを手配することができました。
旅行会社を利用すると手数料が別途必要(※当社では留学お申し込みを頂いた方は完全無料)にはなりますが、海外旅行保険や留学保険などと同様に「保険/リスクヘッジ」として活用を考えてみるのもよいかと思います。
何かあった時に様々なサポートを受ける事ができる点がメリットではありますが土日祝はほとんどの旅行会社が定休日のため注意しましょう。
自己手配の場合は原則オンラインで即購入で、価格が安い航空券は原則キャンセル時に払い戻しがありません。旅行会社では団体用の航空券や旅行会社専用の航空券を持っている場合があり、出発の○○日前まで無料で押さえる事が可能なケースも珍しくありません。
フィリピン航空、セブパシフィックでは共に旅行会社専用のIT運賃と呼ばれるパッケージツアー用の航空券が用意されており、こちらで申し込む場合は最長で出発の1ヶ月前まで無料で席を押さえておくことが可能です。
運賃はケースバイケースですが、オンラインで購入より安く更に出発の1ヶ月前まで押さえておくことができる事もあるため、自己手配で決済する前に一度旅行会社に問い合わせてみるのもよいでしょう。
尚、フィリピン航空の場合は旅行会社経由だとオンラインで販売されているPEX(公示)運賃も即購入ではなく最長で出発の1ヶ月前まで押さえておくことができます。
2024年時点ではフィリピンへ入国するためのパスポートの残存、有効期限はフィリピンへ入国する日から半年以上残っている必要があります。
2020年の3月までは帰国時まで有効なパスポートであればフィリピンへは入国ができましたが、現在は入国日から半年以上です。注意しましょう。
尚、航空券取得時にはパスポート番号などの情報は基本的には不要(※航空会社によっては必要)ですので、パスポートが切れている場合でも先に航空券の手配は可能です。
その際、注意したいのはパスポートに記載されている名前(ローマ字)と完全一致する内容で手配をする必要があります。
日本人のパスポートはヘボン式というローマ字で基本的に作成されますので、例としては「ゆうた/YUUTA→正しくはYUTA」、「こうた/KOUTA→KOTA」のようになります。
しっかりとパスポートを確認したうえで手配を行いましょう。航空券情報とパスポート名が一致していない場合は飛行機に乗れない可能性があります。
フィリピンでの滞在が30日を超えてしまう場合、利用する航空会社によっては30日以内にフィリピン以外の国(日本を含む第3国)への航空券を所持していない場合、搭乗ができない場合があります。
2024年3月時点ではエアアジアのみ上記ルールが適用となりますのでエアアジアで航空券を手配する場合は注意しましょう。
※セブパシフィック利用で2024年3月に福岡空港のチェックインカウンターにて第3国への航空券をその場で購入させられる事例が発生しました。セブパシフィック航空のチェックインのスタッフによってはトラブルになる可能性があります。
2023年7月にこちらの30日ルールはフィリピン政府の声明により完全に撤廃となりましたが、飛行機に乗せるか乗せないかかの最終判断は航空会社ですので、誤った情報であるにも関わらず従わなければならないというのも腑に落ちませんが、どうしても納得できない場合は無難にエアアジア以外の航空会社を選択しましょう。
尚、搭乗はさせてもらえるものの、フィリピン航空では「万一入国ができない場合は自己責任とする」署名を一筆書かされると報告が入ってます。
余計なトラブルを避けたい場合は、2つ方法があり、1つめは一旦30日以内の帰国便で手配をしておき、入国後に復路を変更する方法があります。
但し、この方法は変更代金が必要となり、余計な手続きが必要なためあまりお勧めできません。
2つ目は、権利放棄、または捨てチケットと呼ばれる、実際には搭乗しないものの、フィリピン以外の国へ出発する航空券を持っておく、という方法があります。
どちらかというと2つ目の捨てチケットを購入する方が入国後に余計な手続きなどが必要ないためお勧めです。
行き先はフィリピンならどこでもよく、できるだけ運賃が安い路線をLCCのプロモなどで購入するのがベストです。
マニラ~台北、マニラ~ブルネイ、マニラ~香港などが比較的安く入手できます。(※セブ出発である必要はありません)
そもそも大前提として片道ではフィリピンへ入国することはできませんので滞在期間に関わらず必ず往復の航空券を手配しましょう。
上記の通りフィリピンに入国する際の30日ルールは2023年7月に撤廃になっており、お隣の韓国では2023年の9月にはフィリピン観光省が30日以内の往復航空券は不要であることを発表しています。
日本では発表から半年以上が経過した今でもフィリピン観光省の職員や大使館、領事館、航空会社職員も把握はしているものの「本国からの通達がない」という事を理由にいつまで経っても改善の兆しがみられません。
当社では問題が発生する度に観光省や航空会社に苦情を申し入れてはいるのですが…。
出発当日に30日以内に帰国する航空券の提示を求められた際には100%と大丈夫だとは言い切れませんが、フィリピン入国管理局が発表している書面を提示してみる事をお勧めします。
これには1.フィリピン入国から半年以上有効なパスポートの所持、2.有効なビザ(日本人は観光ビザが付与されるため不要)、3.次の目的地もしくは帰国便の往復航空券の所持、とあり30日以内の航空券とはどこにも記載されていません。
そして、こちらがコロナ禍の入国に関するルールの抜粋です。
はっきりと30日以内の有効な往復航空券を所持している必要があると明記されています。
このように既に廃止されているルールを一部の航空会社は無理やり搭乗者に押し付けて無駄に航空券を買わすという行為を半年以上続けているのです。
もしチェックイン時に30日以内の往復航空券を持っていないから購入してくださいと言われた場合には上記のフィリピン入国管理局が発表している書面をスタッフに見せて、「なぜフィリピン入国管理局では求められていないのに必要なのか」を確認してみるとよいでしょう。
スカイスキャナーなどを利用すると最安値の料金で乗り継ぎを考慮しない結果が出る事が多くあります。
例えば、国際線をジェットスター、フィリピン国内線をセブパシフィックで手配したとしましょう。
ジェットスターの過失により、マニラへの到着が遅れてしまい、目的地のセブまで行けなかったとしても乗継便は他社のフライト便であるこのような場合は、ジェットスター、セブパシフィック共に補償などはありません。
セブパシフィックからすれば他社(ジェットスター)のせいで乗り遅れたのになぜ補償をしなければならない、となるので当然と言えば当然の事でしょう。
またややこしいのが、フィリピン国内線はセブパシフィックの子会社(タイガーエアー)、フィリピン航空の子会社(PAL Express/パルエクスプレス、Air Philippine/エアフィリピン)などが運航していて、国際線が親会社である場合は補償の対象となります。
航空券の種類によっては変更料金が無料になるフレキシブルなプランを航空会社は用意しています。またデフォルトで変更料は無料としている航空会社もあります。
フルキャリアがメインだった頃は確かに変更料無料で手続きができていたのですが、LCCが台頭してきたころから、いつしか変更料は無料だが運賃差額は必要という「おいおい、それを無料と謳ってよいのか?」というかなりグレーなルールにすり替わってしまっています。
旅行業界や一部のマイレージに詳しい旅行者を除き、普段気にすることはないかと思いますが、実は航空券の代金は予約クラス(Booking class)という何十種類の組み合わせで料金が決まっているのです。
もし最も安い予約クラスで航空券を入手していて、日程変更をする場合、変更をするタイミングにもよりますが、場合によっては5万円上になるという事も珍しくなく、10万円を超えてしまう事もあります。
航空券の代金は渡航日が近づけば近づくほど料金が高くなるため、直前に変更をする場合は変更代金がかなり高くなる可能性が高いため注意しましょう。
ほとんどの方が、当初の予定通り留学や旅行を終えて帰国することがほとんどだとは思いますが、一部の方は留学期間の延長や、台風や自然災害の影響、その他の理由によって当初予定からの変更を余儀なくされるケースもあるでしょう。
その場合は、オンライン上で解決できる場合もありますが、もし解決ができない場合は、航空会社のコールセンターに連絡をするか、空港にある航空会社のデスクに出向く必要があります。
勿論、日本語は通じませんのでやり取りは全て英語となります。
いかがでしたでしょうか?
誰でも簡単にオンラインで航空券を入手できるようになり便利とはなりましたが、セブ留学の航空券選びでは、予約のタイミング、航空会社の選択、自己手配と旅行会社経由の選択、そして航空券手配時の注意点、予期せぬ事態が起こってしまった場合の対処方法を事前に知っておくことが重要です。適切な計画と情報収集により、コストを抑えつつ、安心してセブ島への留学を実現させましょう。
セブ島留学マスターでは年間で留学生、旅行者の約3,000名の方をお手配させて頂いておりますので失敗しないためのセブ留学のご相談いつでもお待ちしております。