更新日: 2024-11-24
フィリピンの世界遺産である「ビガン歴史都市」は16世紀のスペイン統治時代に建設された古都で、コロニアル建築と美しい石畳が特徴。
カレッサと呼ばれる馬車が走っている光景はまるで映画のワンシーンに出てきそうな景観で、マニラからはバスで約10時間(車では約8時間)、バギオからは約5時間でアクセスすることができる観光地です。
今回はビガン歴史都市について見どころや行き方などについてご紹介を致しますので、留学や観光でフィリピンを訪れた際には是非足を運んでみてください。
フィリピン、ルソン島のマニラの北部約400kmにあるビガンの街並みが、ユネスコの世界遺産(文化遺産)として1999年に登録されました。
ビガン歴史都市は16世紀のスペイン統治時代に建設され、商業や貿易の拠点として栄えました。
スペインの統治下にあった時代に築かれたユニークな古都の街並みは、スペイン、中国、ラテンアメリカの影響を色濃く残し、当時の街の名前はシウダー・フェルナンディナ (Ciudad Fernandina)と呼ばれていました。
ユネスコに推薦された建造物は120棟であり、そのうちの101棟はタガログ語で”家と石”の意味があるバハイ・ナ・バトと呼ばれる2階建の住宅です。
バハイ・ナ・バトは木骨煉瓦(もしくは石)造りの2階建ての建物で、スペインの石造住居と中国の窯業をもとに建てられました。
フィリピンの気候風土に適応するように工夫され、1階は馬屋や倉庫として利用し、風通しの良い2階が居住用のスペースとして利用されていました。
ビガンへのアクセスは大きく分けて、1.マニラからバス、2.バギオからバス、3.マニラから飛行機でアクセスの3つの方法があります。
日本からオンラインでバスの乗車券を事前購入することもできます。
ビガン(Vigan)歴史都市へのアクセスは、フィリピンの首都マニラからバスを利用する場合は片道10時間ほどとかなりの長旅となりますので夜行バスに乗り1泊もしくは2泊での観光プランをスケジュールするのがよいでしょう。
パサイ及びクバオバスターミナルからビガンまでの直行バスが出ているので便利です。
日本からオンラインでバスの乗車券を事前に購入することもできます。
※2024年12月09日現在のリアルタイム為替レート(Yahoo!ファイナンス)
種類 | 設備 | 出発時間 | 費用 |
---|---|---|---|
ファーストクラス | エアコン、テレビ | 8:00 PM, 9:00 PM, 9:30 PM, 11:30 PM | ₱890(2320円) |
デラックス | エアコン、リクライニングシート、テレビ | 8:00 PM, 11:00 PM | ₱936(2440円) |
スーパーデラックス | エアコン、リクライニングシート、休憩室、テレビ | 10:00 PM | ₱984(2560円) |
座席の快適さで費用が若干異なりますがフィリピンの道路は日本のように整備されていないためスーパーデラックスをご購入する事をお勧めします。
その他バギオからバスを利用する場合は片道5時間ほどになります。
ビガン(Vigan)行きのバスに乗ると通り過ぎる心配をせずに行く事が出来ます。バギオから行く際には標高の高い所から下に降りていくのでバスが左右に揺れる事があります。ご注意ください。
手軽に行く方法としてはバスで行くより費用(6,000円~8,000円)はかかりますが飛行機でも行く事も可能です。
マニラからラオアグへ約1時間のフライト、その後ラオアグ空港から市内のバスターミナルまで移動し、ビガン行きのバスを利用して約2時間ほどで行けます。
お時間に余裕がある方は時間はかかりますが、のんびりと景色を楽しみながらバスで向かうのも楽しいですよ。
ビガン歴史都市の古い街並みが残る石畳のメインストリートは「クリソロゴ通り(Calle Crisologo)」と呼ばれ、16世紀に建てられたスペイン建築様式の建物が通りに並び異国情緒溢れる街並みを味わえます。
二輪馬車のカレッサが走る姿は往年の古き往時を偲ばせてくれ、ロマンティックな街並みが撮影スポットとしても有名です。
クリソロゴ通りの両側には骨董品や民芸品等の土産店がたくさん並んでおりショッピングも楽しめ、この地方で盛んな家具造りも見られますので観光に訪れる人が多いです。
ビガン歴史都市から北に10分ほど歩いた隣町バンタイにあるローマ・カトリック教会の「バンタイ教会(Bantay Church)」はイロコス地方で最も古い教会の一つのです。
バンタイ教会は第二次世界大戦中に損傷を受けましたが、1950年に再建され教会の正面部分はネオゴシック様式にロマネスク様式の要素を混ぜ合わせたモダンなデザインです。
バンタイ教会と同じ敷地内にある「ベルタワー(Bantay Bell Tower)」はビガンのシンボルの一つとして有名です。
1591年に建てられたこの塔は、歴史を感じる美しい「ヌエストラ・セニョーラ教会」の横に併設されており、「スペイン統治時代に町の見張り台として機能していました。
ベルタワーの最上階からはビガン歴史都市の美しい街並みが見渡せます。
入り口は絶好の撮影スポットになっており、内部には小さなショップもあり買い物も出来ます。
フィリピンの世界遺産である「ビガン歴史都市」は首都マニラと同じルソン島にあり、マニラからバスで10時間もかかりアクセスは正直大変ですがスペイン統治時代の街並みが残る景観は素晴らしく、一度は訪れてほしい観光スポットです。
バギオからは比較的アクセスがし易いためバギオ留学でバギオに訪れる人には週末を使い是非、ビガンに訪れてみてください。