更新日: 2024-11-07
最近、英語に関するメディアや書籍などで「CEFR(セファール)」という言葉をよく耳にしませんか?
TOEICや英検、TOEFLは聞いたことがあるけど「CEFR」とは何なのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
「新しい試験の名前?」
「どんな場面で使われるの?」
特にお子様の将来を考えている親御さんにとって、大学入試や就職でどのような影響があるのかは気になるところでしょう。
社会人で英語を学んでいる方にとっても、CEFRをどう活用すれば良いのか知りたいですよね。
そこで今回は「CEFR」について、各レベルの説明や英語力との相関、レベル測定方法、TOEICや英検などの他の試験との対応関係など、英語学習を頑張りたい皆さんに役立つ情報をまとめてご紹介します。
「CEFR(セファール)」とは、外国語を学ぶ人の言語能力を示す指標です。
CEFRは「Common European Framework of Reference」の略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されます。約20年以上の研究を経て、2001年に欧州評議会(Council of Europe)によって作成されました。
CEFRは「何の言語をどの程度使ってコミュニケーションが取れるか」を客観的に評価し、言語レベルを明確に示す基準として活用されています。
なので英語だけではなく、ドイツ語やフランス語など、ヨーロッパ地域の様々な言語にも対応しています。
例えば自分のスキルを「英語はB2、フランス語はA2」のように簡潔に伝えられます。(レベル分けの詳細は後ほど説明します)
CEFRが生まれたヨーロッパの全体では、55.9%の人が母語以外に2つ以上の外国語を学んでおり、1つの外国語を学習している人は99.8%に達するほどの多言語環境となっています。
特に医療の現場では、様々な国の言語が飛び交い、日常的に多言語でのコミュニケーションが求められます。
このような多様な言語環境に対応するため、複数の言語に共通する評価基準が必要となり、誕生したのがCEFRです。
現在、CEFRはヨーロッパ全体で広く利用され、その役割を果たしています。
ヨーロッパの地図を見ると、多くの国々が陸地でつながっていることが分かります。そのためヨーロッパ内の他国間を行き来しやすく、複数の言語が日常的に使用されています。
隣国にすぐ行ける環境の中で、自然と複数言語を使うことがヨーロッパの人々の間で習慣化し、多言語を学ぶ必要性が高くなりました。
日本の場合、国境を共有する隣国がないため、こうした感覚にはあまり親しみがないかもしれませんが、地方で方言が標準語と大きく異なる状況に似ているかもしれません。
私たちは一般的に「英検2級」や「TOEIC500点」といった形で、自身の英語力を可視化しています。
しかし、英検やTOEIC、TOEFLなど多くの英語能力測定方法がある中で、なぜCEFRが注目されているのでしょうか?
その理由は「各試験の結果を国外で評価する場合、比較しづらい」という点にあります。
試験ごとに異なる団体が管理・運営し、それぞれ独自の評価基準で採点を行っています。例えば、英検(実用英語技能検定)は公益財団法人日本英語検定協会、TOEICは一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営しています。
英検やTOEICは日本国内では広く知られていますが、海外では必ずしも同じような認知度があるわけではありません。
日本国内ではレベルが高いとされている「英検準1級」を海外でアピールしても、海外の学校や企業にはそのレベルの価値が十分に伝わらないことがあります。
特にセブ島留学や他の海外留学を考えている方にとっては、グローバルな視点で評価される指標が必要になります。英語力を身につけても、その結果が正当に評価されなければ意味がありませんよね。
実際のところ「セブ島留学」で知られるフィリピンのほとんどの語学学校は、レベルチェックテストにCEFRベースの評価基準が用いられています。
国際的に通用し誰もが理解できる言語力を示す基準が求められている中、誕生したのがCEFRになります。
CEFRは『その言語で何ができるか』を基準にし、世界中で理解される語学力の指標です。
日本国内でもCEFRは現在採用されており、大きな例としては2020年より開始された大学入試改革になります。大学受験では、民間の英語資格がCEFR基準で評価されます。
そのほか、日本国内の学校の授業内での英語レベル測定や、NHK英語講座がCEFRレベル別に再編成されるなど、様々な場面でCEFRが活用されています。
このように、CEFRは海外留学を目指す学生にとっても重要な指標になります。今後入試や就職活動の場でもCEFRが活用されることが予想されており、入試や就職活動でもCEFRの活用が進むため、理解しておくことが重要です。
外国語の4技能(読む、聞く、書く、話す)の習熟度および運用能力を「熟練した言語使用者」「自立した言語使用者」「基礎段階の言語使用者」の3つに分け「C2」「C1」「B2」「B1」「A2」「A1」の6段階で評価された、シンプルで分かりやすいレベル分けとなっています。
CEFRの評価基準は、以下の4点に基づいています。
CEFRにおけるレベルの判断基準は単なる語学知識の量ではなく、実際にその言語をどの程度運用できるかを評価します。
英語以外の言語、フランス語やドイツ語、さらには日本語もCEFR対照枠が提供されており、CEFRの試験自体は存在しないことが特徴です。
以下にCEFRの各レベルの英語力でできることの具体例をリスト化した「CAN-DOリスト」と合わせて紹介します。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 100~119 |
実用英語技能検定(英検) | 1400~1699 (英検3級相当) |
TOEIC L&R + S&W | 320~620 |
IELTS | 該当なし |
TOEFL iBT | 該当なし |
A1はCEFRで最も低いレベルとなり、英語を学び始めたばかりの人は「pre-A1」と呼ばれる準備段階に当てはまります。
基本的な単語や日常的な表現は理解できますが、会話を進めるには時間がかかるレベルになります。
CEFRで最も低いレベルですが、英語を学び始めたばかりの人は「pre-A1」と呼ばれる準備段階に当てはまることが多いです。A1レベルの具体例としては、以下のようなことができるとされています。
A1レベルは、英検3級相当の英語力を指します。A2レベル同様、難易度の高いIELTSやTOEFL iBTなどの試験では評価できません。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 120~139 |
実用英語技能検定(英検) | 1700~1949 (英検準2級相当) |
TOEIC L&R + S&W | 625~1145 |
IELTS | 該当なし |
TOEFL iBT | 該当なし |
A2レベルは、CEFRの「基礎」レベルとして、下から2番目の位置にあります。
日常的な会話で必要な基本的な語彙やコミュニケーションスキルを身につけているとされています。
海外旅行で観光を楽しんだり、簡単なやり取りを行うことはできるものの、深い友人関係を築くほどの英語力には至りません。「CAN-DOリスト」では、4技能で以下のことができるとされています。
A2レベルは、英検でいうと準2級程度の英語力に相当します。難易度が高いIELTSやTOEFL iBTなどの試験では、A2のような基礎レベルを測定することはできません。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 140-159 |
実用英語技能検定(英検) | 1950~2299 (英検2級相当) |
TOEIC L&R + S&W | 1150~1555 |
IELTS | 4.0~5.0 |
TOEFL iBT | 42~71 |
B1レベルは、CEFRで下から3番目に位置する中級レベルです。基礎的な英語力を持っているものの、ビジネスやアカデミックな場面で活躍するには、まだ英語力が不十分なレベルになります。
「世界最大の英語能力指数ランキング」によると、日本の平均スコアはCEFR B1レベルに相当します。
B1レベルの英語力では、4技能で以下のことができるとされています。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 160~179 |
実用英語技能検定(英検) | 2300~2599 (英検準1級相当) |
TOEIC L&R + S&W | 1840~1560 |
IELTS | 5.5~6.5 |
TOEFL iBT | 72~94 |
B2レベルは、CEFRで中上級に相当します。B2レベルに到達すると、B1レベルではできないような、ビジネスシーンでのやりとりが可能になります。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 180~199 |
実用英語技能検定(英検) | 2600~3299 (英検1級相当) |
TOEIC L&R + S&W | 1845~1990 |
IELTS | 7.0~8.0 |
TOEFL iBT | 95~120 |
C1レベルは、CEFRの中で上から2番目に高いレベルであり、上級レベルの英語を駆使し、英語圏で問題なく自立できる能力を持っています。
CAN-DOリストでは、C1レベルの人は、4技能で以下のことができるとされています。
資格・検定試験 | 対象スコア |
---|---|
ケンブリッジ英語検定 | 200~230 |
実用英語技能検定(英検) | 該当なし |
TOEIC L&R + S&W | 該当なし |
IELTS | 8.5~9.0 |
TOEFL iBT | 該当なし |
C2レベルは、CEFRにおける最上級のレベルであり、ほぼネイティブに匹敵する高度な英語レベルと見なされます。
CEFRの各レベルで何ができるかを示した「CAN-DOリスト」によるとB2レベルの人は、4技能で以下のことができるとされています。
英検やTOEFLやiBT、TOEICでは、C2に対応するスコアが設定されていないため、CEFRレベルを測ることはできません。
C2レベルを目指すのであれば、ケンブリッジ英語検定やIELTSなどの、C2レベルまで測定可能な試験を選んで受験する必要があります。
「試験が実施されていないのに、どうやってレベル分けするの?」という疑問があるかもしれません。
実際には、英検やTOEICといった試験の結果を活用し、文部科学省が発表しているCEFRレベルの対照表と比較することで、自分の英語レベルを確認することができます。
例えば英検準1級を取得した場合、CEFRレベルは「C1~B1」に相当します。なので英検2級を取得していることを根拠に「私の英語レベルはB1です」と説明できます。
取得した資格の結果をCEFRに置き換えて相手に伝えることができるため、海外でも自分の英語力を正確に評価してもらえます。
さらに、新たにCEFRのために試験を受ける必要がない点も、英語学習をしてきた人にとっては大きなメリットになります。
CEFRのレベルに対応している資格・検定試験は決まっています。
せっかく努力して試験に挑んでも、CEFRに対応していなければ勿体ないですよね。
だからこそ、まずは自分が持っている資格や、今後検討している検定試験がCEFRに対応しているかを事前にチェックすることが重要です。
試験の概要とCEFRとの関係性について、そして文部科学省のCEFR対照表には掲載されていない資格や検定試験についても併せてご紹介していきます。
世界130か国以上で受験され、年間250万人が挑戦する試験で、大学、企業、政府機関を含む20,000以上の組織で認定・活用されています。
種類は5レベル8種類あり、自分の活用方法に合わせて選択が可能です。
CEFRの開発にも関与しているため、試験内容はCEFRと高い整合性を持っている点がケンブリッジ英語検定の大きな特徴です。
実用英語技能検定(通称:英検)はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのスキルがバランス良く評価され、日常生活からビジネス、学問に至るまで、実社会で必要な英語力を測ることが可能です。
小学生から社会人まで多くの人に受験されており、入試や単位認定、留学、通訳ガイド試験など、広い分野で利用されていることが特徴です。
「L&R」はリスニングとリーディングのテストで、リスニングは4つのパートに分かれており、日常生活やビジネスシーンをテーマにした内容が多く出題され、コミュニケーション能力が重視されます。
リーディングは3つのパートから成り、文法、語彙、読解力が問われます。
就職活動や企業での昇進・昇給に有利な資格として注目を集めています。
「S&W」はスピーキングとライティングのスキルを測るテストで、スピーキング試験は対面式ではなく、パソコンとヘッドセットを使用して実施されます。
試験は、グローバル社会で活躍するための英語力を測ることを目的としており、試験内容も現実社会でのコミュニケーションに即した話題が中心となっています。
海外留学や研修に向けて英語力を証明する必要がある方や、イギリス、オーストラリア、カナダなどへの移住申請を行う方にぴったりのテストです。
IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほとんどの高等教育機関で認定されており、日本の大学入試でも採用が広がっており、高い汎用性が大きな特徴です。
GTECの英語4技能テストは、スコア形式で小学生から社会人まで英語力を測定できる試験です。
3種類のテストが用意されており、10タイプの問題形式に分かれているため、レベルに応じた英語力を継続的に評価できます。スコアの評価は、海外を含む多くの大学や短期大学の入試でも利用されていることが特徴です。
主に高校生を対象として大学入試向けに設計された検定試験です。
日本における「大学教育に適した英語力」を評価するための構成となっており、試験内容は大学教育(留学を含む)で直面する場面を考慮して作られています。
難易度は英検®準2級から準1級程度に設定されており、日本の高校生の英語力を適切に測るレベルです。
「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を測定し、リーディング、リスニング、ライティングは筆記形式、スピーキングは1対1の面接形式で行われます。
TEAPと同様、高校生を対象とした大学入試に向けて設計された検定試験になります。
TEAPとの大きな違いは、リーディング、リスニング、ライティングがコンピュータ入力で行われ、スピーキングは録音方式で実施される点です。
様々な機能を利用して、より実践に近い英語を話す状況を設定し「思考力、判断力、表現力」といったアクティブラーニングの重要な概念に重きを置いています。
CBT(コンピュータベースのテスト)では、画像や映像を音声と同時に提示することで、受験者の思考力や判断力を問う内容となっています。
※TEAP CBTを認定する大学も増えつつありますが、現時点ではTEAPを認定している大学が多く、外部試験を利用した入試を目指す受験生には、TEAPのスコアを目標にすることをオススメします。
4つのスキル「読む」「聞く」「話す」「書く」を統合的に評価し、大学・大学院レベルで求められる英語力を測定します。
全てコンピューター上へ入力する解答形式で、自然科学や社会科学、芸術、学校生活に関するものまで幅広い出題テーマとなっています。
留学生活をシミュレーションするような「読んで」「聞いて」から「話す」「書く」という流れを含むIntegrated taskも含まれています。
より実践的な英語力が評価されることが特徴で、国内では大学・大学院入試や単位認定、教員・公務員試験、国際機関の採用など、多くの場面でスコアが活用されています。
文部科学省が発表した「資格・検定試験とCEFRの対応表」には掲載されていない、他の資格や検定試験について、以下にご紹介します。
中高生の場合、TOEICやTOEFLなどの試験を受ける機会はほとんどないため、英検を参考にしてみましょう。
文部科学省の令和5年度の英語教育実施状況調査の結果によると、中学3年生でCEFR A1レベル相当以上の英語力を有すると思われる生徒の割合は22.1%、高校3年生でCEFR A2レベル相当以上の英語力を有すると思われる生徒の割合は23.2%%です。
英検で換算するとCEFR A1レベルは英検3級相当、CEFR A2レベルは英検準2級に相当します。
中学生で標準的な英語力を目指すのであれば英検3級(CEFR A1)、高校生なら英検検準2級(CEFR A2)に合格することを目標にしましょう。
2021年度における学生のTOEIC平均スコアは586点です。TOEIC586点はCEFRでB1に相当します。
学生として平均的な英語力を目指すのであれば、上記の資格・検定試験のいずれかで、B1に相当する級やスコアを取得することを目標にしましょう。
2021年度の日本社会人のTOEIC平均スコアは640点で、CEFRのB1レベルに相当します。
これを基準にすると、社会人の英語力はB1レベルとなります。英語を使う職場や外資系企業にお勤めの方は、B2レベル以上に達する可能性も高くなるでしょう。
ただし、TOEICは英語を学習している人が受験するため、日本全体で見るとCEFRの平均はB1〜B2よりも低めになると考えられます。
社会人として平均以上の英語力を目指すには、B1〜B2に対応するスコアや資格を取得することが目標となります。
一般的にTOEICはリスニングとリーディングの2技能が中心です。
海外留学、特にフィリピン留学では、CEFRによるレベル分けテストが行われますが、日本人の多くはA1またはA2レベルに位置づけられます。
大学生以上がCEFRのB1レベルを目指すのが望ましいとされていますが、これはTOEIC(リスニングとリーディング)の結果における目標であり、日本人はスピーキング能力が低い傾向にあるため、スピーキングを含めたレベル分けではB1以上に達する人は少ないのが現状です。
CEFRを基準に英語力を高める上で、次のレベルに進むにはどれほどの学習時間が必要か、気になるところですよね。
ケンブリッジ大学英語検定機関によると、CEFRのレベルを上げるには、目安として200時間ほどの学習を推奨されていますが、学習状況により異なります。
学習者の年齢やこれまでの学習歴、日常生活でどれだけ英語を使っているか、そして学習への取り組み方によって、必要な時間は異なります。あくまで200時間は目安として捉えましょう。
英語をCEFR基準で学習する場合、最初に現在の自身のCEFRレベルを知ることが重要です。
CEFRレベルを確認する方法は主に2つあります。
1つは、取得した英語検定試験のスコアをCEFRに換算する方法です。文部科学省の「各資格・検定試験とCEFRの対応表」を参考にして、自分のレベルを見つけましょう。
もう1つは、CEFRに準拠した英語試験を受験し、直接レベルを測定する方法です。手間はかかりますが、ケンブリッジ英検などのCEFR基準の試験を受けることで、正確に自分のCEFRレベルを把握することができます。
現状のレベルを把握したら、次に目標とするCEFRレベルに到達するための綿密な学習プランを考えましょう。
先述の通り、CEFRのレベルを一つ上げるには約200時間の勉強が必要とされています。現在「A2」レベルの人が「B2」を目指す場合、少なくとも400時間の勉強時間を確保する必要があります。
まずは語彙と文法をしっかりと強化していくことが重要です。CEFRレベルを上げるには、日常的な会話に加え、複雑な文章や自分の専門外の内容も理解できるような高度な語彙力と文法力が不可欠です。
単語帳以外にも、ラジオ英会話や英語ニュース、英字新聞、英語に関するメディアなど多様なコンテンツを利用して、実践で困らない語彙や文法の知識を増やしていきましょう。
単語や文法を習得することに気を取られがちですが、最も重要と言えるものは「発音」です。
発音を早い段階で習得することで、英語の音を正しく認識し、単語やフレーズを正しい音とともに覚えることができるので、効率的に英語力を伸ばせます。
インプットにあたるのは「読む」「聞く」のスキルです。英語を素早く正確に理解することを目指し、日常的な会話からビジネスシーンまで、幅広い分野やスタイルの英語を用いてリーディングやリスニングの練習をしましょう。
インプットスキルを身につけた後は「書く」「話す」などのアウトプットスキルに力を入れましょう。
自分の知識をフルに活用して英語の文章を作ることです。ライティングとスピーキングは異なるスキルに見えますが、どちらも「英文を作る」という共通点を持っています。
英会話スクールに通うかもしくは留学を検討されている方に向けた、正しいスクール選びにおいて注意すべき点は、以下の3点になります。
現在、グローバルな基準としてはCEFRが広く採用されており、それに基づいた学習環境を選ぶことが重要です。
CEFRは国際的な基準ですので、対応していない教育機関はカリキュラムが時代遅れである可能性もあります。
最新の基準を反映した教育プログラムを提供している、信頼のおけるスクールを選びましょう。
フィリピン留学ではCEFRの基準に沿って、留学生の英語力を測定している学校が徐々に増え、2024年ではほとんどの学校がCEFRレベル分けを取り入れている状況です。
英検やTOEFLに挑戦することで、学習の進捗を確認する機会があると思います。その際CEFR基準の対応表を参考にして、自分のレベルを客観的に把握することが重要です。
試験の目標は、CEFRレベル分けの基準にあるように、高得点の取得ではなく取得した知識やスキルを今後どう活用できるかにあります。
自分がどれだけ英語を使えるかを測るための指標として、CEFRを常に意識することが大切です。試験対策のテキストも、CEFR対応のものを選ぶとより効果的です。
以上「CEFRの概要とレベルの測定方法、TOEICや英検などの他の試験との対応関係」について解説しました。
文部科学省の対応や大学試験の状況を見る限り、今後日本国内でもCEFRは標準的な英語評価基準として広がっていくことが予想されます。
英語教材にもCEFRレベルが表示されることが増えるでしょう。
資格・検定試験の合否や高得点取得だけにこだわらず、実際の場面での活用を意識した学びと知識量が重要になります。
CEFRに対応した教材や学習環境を選び、自分のレベルを客観的に把握しながら、効果的な英語学習を進めていきましょう。
2008年に28才で会社設立。フィリピン留学専門エージェント「セブ島留学マスター」の運営を中心に、旅行会社や国内留学事業、Web制作事業、通販サイトなども運営。
長年フィリピンに精通していますので留学相談に限らず何でも相談してください。フットサルとキャンプ釣りなどアウトドア全般が好きです。