更新日: 2024-11-27
こちらの記事ではこれからセブ留学で学校を選ぶ際に多くの人が気にしている「日本人比率」について、日本人が少ない方がいいのか、日本人が多い学校でも問題がないのか、という点について解説をしていきたいと思います。
多くの人が「日本人ばかりだと英語力が伸びないのでは…」と気にしていますが、結論から言うと 欧米留学と比較し授業数が多いフィリピン留学の場合、英語力の伸びは日本人比率に大きく左右されるものではありません。英語を話せるようになりたいと思っている方は、日本人比率にこだわる必要はなく他の要素を考慮して、自分にとって最適な学校を選ぶことが重要です。
まず、セブ島での留学について理解しておきましょう。
ここまでフィリピン留学の場合、日本人の割合は「英語力の向上に左右されない」といった点について解説をしてきましたが、ここからは留学の目的や、留学後の将来などを見据えたうえで、日本人が少ない学校がよいのか、日本人が多い学校がよいのかそれぞれのメリットやデメリットも交えながら解説をしてみたいと思います。
異文化交流や、外国人の友人をたくさん作りたいと思っている方は日本人比率にこだわりましょう。
当然ながら日本人しかいない学校では異文化交流はできませんし、外国人の友人を作る事はできません。
但し、注意点としては英語初心者(中学文法を使いスムーズに英会話ができない)という方は、外国人の友達を作るのはかなり難しいという現実は知っておきましょう。
何をもって友人と呼べるかは人によっても異なってくると思いますが、共通の趣味や価値観を持ち、気軽に遊びに出かけたり、悩みを相談したり、信頼しあえる仲間の事を指すかと思います。
英会話ができない初心者の方にとって、信頼できる友人まで深い関係を構築するのはなかなか難しいものです。
深い友人関係が作れる英語レベルの目安はCEFR基準だとB1(中級)レベル以上ですが、入学試験の結果ではほとんどの学校で70%近くの方がA1、A2レベルという結果が出ています。
できるだけ留学生活を快適に過ごしたいのであれば日本人が多い学校がお勧めです。
なぜなら、日本人が多い学校は教材、食事などベースが日本人向けに作られているからです。日本人スタッフのサポート面でも日本人が多い学校の場合は複数人でサポートするため手厚い待遇を受ける事ができます。
英語初心者の場合、緊急事態や体調がよくない場合にも自分の英語力では解決ができない事も多いかと思います。
また相部屋を選択する場合、同じ部屋の方が外国人だと英語を使う機会は増えますが、文化の違いから思った以上にストレスを感じてしまう方も多いです。
具体的には宗教的な問題(サウジアラビアなどイスラム教徒)、エアコンの温度、お部屋の消灯などでトラブルになる事が多いです。日本人ほどマナーがよい人種はいませんので、神経質な方は特に注意をしてほしいです。
多国籍をウリにしている学校スタッフも本音は同じ国籍の人と相部屋の方がよいと言っているほどです。
職業:社会人(30代前半の男性)お部屋の構成:日本人2名とサウジアラビア人2名
新しいルームメイトが当初台湾人がくると聞いていたのですが、サウジアラビア人が来ると学校スタッフに聞きました。現在、2人のサウジアラビア人との生活していてかなり我慢はしているのに流石に厳しいかなと思ってます。(他の生徒の方からも寝れないだったりして部屋を変えたというのも聞いてます。) 4人部屋という事や文化の違いがある事は重々承知してますが、 勉強と生活に支障がきたしそうなので、今後他の部屋に変更できる可能はありますか?
自分自身の自主性や適用力を身につけたいと考えている人は日本人比率が少ない学校がお勧めです。
日本人がいるとどうしても甘えが出てしまい、自分で何事も解決できる能力を磨くといった点ではマイナスに働く可能性があります。
積極的に外国人に話しかけたり、何か問題が発生しても自分自身で解決をできる能力を養えることは大きな成長につながるでしょう。
但し、1日8-10時間も英語学習に打ち込み、更に様々な問題も自分の力で全て解決するのは「言うは易く行うは難し」で思っている以上に難しいものです。日本と違う海外での生活には様々な問題が発生するという事も肝に銘じておきましょう。
長引く円安からワーホリが未だかつてない人気となっていますが、ワーホリ前にフィリピンで留学を検討している方にとっては日本人が多い学校がお勧めです。
理由としてはワーキングホリデーの前にフィリピン留学を検討している方の一番の目的は「英語力の向上」のはずだからです。日本人が少ない学校である必要性はあまりありません。
レッスン中に分からない箇所があってもなかなか英語で質問し、英語の回答を完全に理解するのは難しいものです。そんな時に頼りになる日本人が近くにいる場合は英語力の向上に大きなプラスとなる事でしょう。
また同じようにワーホリ前で留学している日本人と交流をしておくことで、自分がワーホリに行くときに様々な情報を得る事ができますし、実際にワーホリに行った時にも大きな助けとなってくれることでしょう。
留学前の英語レベルによっても日本人が多い方がよいのか、少ない方がよいのか、は変わってきます。
英語初心者の方は日本人が多い学校の方がお勧めです。
基本的に授業は全て英語で行われますが、授業の中で分からなかった点について英語初心者の方が英語で講師に質問し、その答えを完璧に理解することは至難の業です。
そして怖いのは、つたない英語で聞き「何となくこうだろうな」と自分の誤りに気づけないまま前に進んでしまう事です。
そのような時に助けとなってくれるのが日本人の存在です。
学習時間の多いセブ留学で多少日本語を使ってしまう事は、英語力の伸びには影響がありませんし、同じ日本人と支え合える環境が心の安定に繋がり、英語学習にも良い影響を与えます。
むしろ英語を話せない人にとって、英語しか使えない環境は思っている以上にストレスになり、英語学習のモチベーションも低下してしまう傾向がありますので注意をしましょう。
職業:社会人(20代前半女性)留学した学校:B'CEBU、留学時の日本人比率は60-65%
英語で説明されて分からない時は日本人の友達に教えてもらうのもありだと思います!体験談の続き
英語中級者以上の方は日本人が少ない学校がお勧めです。
中学文法を理解しているではなく、「使えるレベル」(頭で考えることなく自然に英語が出てくる)の方は英語初心者と同じ時間英語学習をしても疲労度が段違いに異なります。
これぐらいのレベルの方になると語彙力もそれなりで、先生の言っている事は基本的に理解できるが、スラスラと話すことができない、という方がほとんどです。
そういう方の場合は、1日8-10時間の英語学習をしても英語初心者と比較すると疲労度も少ないため、できるだけ日本語を使わない環境でも精神的なストレスも少ないでしょう。
また留学中のトラブルなどに関しても自分で解決できる事も多いため英語学習のモチベーションを適度に保っての留学が可能です。
以下の表では、日本人比率が高い学校と低い学校のそれぞれのメリットとデメリットを比較しています。留学の目的や状況に応じて、自分にとって最適な学校を見つける参考にしてみてください。
日本人比率 | メリット | デメリット |
---|---|---|
高い |
- 日本語でのサポートが充実している - 精神的な安定感がある - 教材や食事が日本人向けに配慮されている |
- 日本語を使う機会が多くなる - 異文化交流の機会が少ない |
低い |
- 英語を使う機会が多い - 異文化交流がしやすい - 自主性や適応力が身につく |
- 精神的な負担が大きい - 日本語でのサポートが少ない - 生活面でのストレスが増える |
日本人が少なく異文化交流、外国人の友達をたくさん作りたいという方にお勧めの学校とその理由についてまとめてみました。
学校を選ぶ際にはピーク期(夏休み・春休み)にも徹底して国籍による制限(日本人は全体の30%までなど)を行っているかどうかを確認しましょう。
年間を通し日本人割合は30%だがピーク期は日本人の割合が70%を超えてしまうような学校もあります。
学校名 | CIA(シーアイエー) |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 日本人は全体の35%までに制限、定員600名の学校で様々な国籍の学生が在籍しており外国人を作りたい方には最適の学校 |
学校の特徴 | 1年前からお部屋の確保が難しい、セブ島で最も人気のある学校。ホテル並みの設備、多国籍、アカデミックにも強い、学校の雰囲気も活気があり若い学生たちが積極的に国際交流を楽しんでいる。 |
学校名 | EVアカデミー |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 日本人は年間を通し30-40%で推移しており、ピーク時期でもさほど大きな変動はありません。 |
学校の特徴 | 学校設備がよく、学生同士が交流できるイベントなども定期開催しており、異文化交流や外国人の友達を作りやすい環境の学校です。 |
学校名 | IMS(アイエムエス) |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 日本人比率が5-20%前後とセブ島では最も日本人比率が少ない学校の一つ |
学校の特徴 | 日本人比率が少なく豊富なプログラムを提供、大学進学コースがあるのが特徴。またパスウェイプログラムではアメリカ、カナダの名門校へ進学することができる。 |
日本人は多いが「英語が話せるようになりたい」という方にお勧めの学校とその理由についてまとめてみました。
学校名 | CES(セブイングリッシュスクール) |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 自信を持って英語を話せるようになる、という事を掲げている学校で、英語初心者向けに日本人講師による文法クラス、日本人特有の発音、アクセントを矯正・向上する発音クラスを提供している。 |
学校の特徴 | 主に社会人で12週未満の短期留学に人気の学校で、スピーキングはフィリピン人講師、文法は日本人講師によるハイブリッドな授業を提供。留学をゴールではなくスタートとし、帰国後にも英語学習を継続することを目標としたプログラムを提供している。 |
学校名 | キュリオスワールドアカデミー |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 日本人中心の学校で日本人が英語を習得するためのプログラムを提供している |
学校の特徴 | 2024年に新キャンパスへ移転し、留学生活も快適に過ごすことができる。英検対策やTOEFL対策など他校では行っていないプログラムも魅力。 |
学校名 | スターゲート |
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地域 | セブ |
お勧めの理由 | 英語初心者にお勧めの学校で、文法の基礎から英語をしっかり学ぶ事ができる |
学校の特徴 | 日本人向けの学校のため、施設面やwifi、食事面などが充実しており英語学習に集中できる環境が整っている。 |
セブ留学での日本人比率は、留学の目的や英語レベルなど人によって重要度が異なります。英語力の向上を目指す方は日本人比率にこだわらず、自分の努力次第で成果を上げることが可能です。
一方、異文化交流や自主性の向上を重視する場合、少ない日本人比率の学校が適しているでしょう。また快適な留学生活を送りたい方や英語初心者には、日本人比率が高い学校のほうが精神的な安定やサポートの面で適していると言えます。
このように英語レベルや、留学の目的など様々な理由によって日本人が多い方がよいか、少ない方がよいかは変わってきますので、改めて自分の留学目的や英語レベルについてじっくりと自己分析をして自分に合った学校を探してみましょう。